(公財)鹿児島市国際交流財団(KIEX)(鹿児島市加治屋町)(多文化共生/全般)

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

◆(公財)鹿児島市国際交流財団(KIEX)(鹿児島市加治屋町 2022年5月13日)@Zoomオンライン

薩摩の精神が根付く地での多文化共生推進の取り組み

鹿児島県国際交流センター 外観
かごしま国際交流センターの外観

 鹿児島市国際交流財団(KIEX)は前身の鹿児島市国際交流市民の会が1990年に設立、2016年に法人化され30年以上活動を続けてきました。「かごしま国際交流センター」(以下センター)開設後は鹿児島市国際交流センター(交流施設)の指定管理団体として市内の国際交流の中核を担っています。今回は、KIEXの八木 修哉さんにお話を伺いました。
※かごしま国際交流センター:2020年に開設した鹿児島県と鹿児島市が協働で運営する交流施設。鹿児島県国際交流センター(居住施設)と鹿児島市国際交流センター(交流施設)の2つの機能を持つ。県のセンターは大学や専門学校に通う留学生とそのサポートもする日本人学生(RA:レジデントアシスタント)の居住施設。 
 市内在住の外国人は約3,000人。人口比では0.5%と決して高くありませんが、留学生の受け入れを強化し、技能実習生の支援にも取り組み始めています。2020年センターを開設した矢先の新型コロナウイルス感染症拡大で受入れが思うように進まず、折角の交流施設も閉館を余儀なくされた時期がありましたがようやくコロナ前の日常が徐々に戻りつつあります。
 KIEXの職員は9名、主に常勤ポストのためベテランが多く、交流や多文化共生には欠かせない様々なネットワークを駆使した事業展開が可能となっています。今年3月に行われた、「新入外国人の歓迎交流会~ハーティーパーティー~」では、様々な異文化体験プログラムを通して国際交流が行われました。参加者から久しぶりに行われた対面イベントに感謝の言葉を述べられた場面もあり、「対面」で行う活動の重要性も改めて感じています。

ハーティーパーティーの様子
「新入外国人の歓迎交流会~ハーティーパーティー~」の様子

日本語支援をしている様子
日本語支援をしている様子

 外国人住民との連携などについて話し合う「在住外国人会議」は、外国人コミュニティ等約10団体からのキーパーソンの参加がありますが、これはKIEXのネットワークを活かした取り組みと言えるでしょう。こうした活動を通して地域全体のコミュニティも活性化するとともに、外国人コミュニティの中から主体性が生まれてきていると八木さんは感じています。
 鹿児島県といえば西郷隆盛をはじめとする歴史的偉人も連想されますが、センターは正に彼らを輩出した「加治屋町」に建設されました。近隣には明治維新を記念した「維新ふるさと館」もあります。八木さんはこうした歴史的資源の活用も重要と考えており、外国人住民には実際に街に出向いて、その土地を知り、話を聞いてみることを大切にしてほしいと思っています。その土地に根付いている文化や歴史を感じて学んでもらうことで、市民との交流もより活発になり、その土地に愛着をもってもらえるのかもしれません。
 今後は、多言語相談窓口にも力を入れ、大学や企業、市民団体などとのネットワークを広げて行きたい、中でも技能実習生を受け入れている企業にも理解をいただきながらつながりたい、むしろ向こうから繋がりたいと思われる存在を目指したいと熱い思いを語ってくださいました。
 歴史が根付く地で、国際交流や多文化共生のセクター、アクターを繋ぎ、外国人にとっても暮らしやすい地域づくりを牽引するKIEXの取り組みに今後も注目していきたいと思います。

(公財)鹿児島市国際交流財団(KIEX)ウェブサイト https://www.kiex.jp/