(公財)山形県国際交流協会(AIRY)(山形県山形市)(多文化共生全般)

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

(公財)山形県国際交流協会(AIRY(山形県山形市 10月26日)

山形県内の多文化共生や多言語相談窓口の中継点として

国際交流を推進する山形県の中核的民間組織として1991年に設立された山形県国際交流協会(AIRY)の日野香織さんにお話をうかがいました。

山形県内の複数の国際交流協会に、県内の地域間での連携や情報共有に関して質問すると、どの団体も「AIRYが主催した」会合等で情報共有を図っているという答えが返ってくることからも、AIRYが県内の多文化共生や外国人支援の取り組みを結び付ける重要な役割を担っていることがわかります。この取り組みによって、他地域との協働や、他地域の多文化共生に関する情報や取り組みを自分たちの地域に生かすことができているように思います。AIRY自身が多文化共生の講座等を市町村の国際交流協会と連携して開催することもあるそうです。

リニューアルしたホームページ
   2021年にリニューアルしたAIRYのウェブサイト

AIRYの重要な事業の1つである多言語の相談についても伺いました。多言語相談窓口は1993年から実施してきましたが、2019年、山形県外国人総合相談ワンストップセンターがAIRYに開設されました。中国語、ベトナム語などの7言語で、日常生活における悩み事等について相談を受け付けているほか、外国人を雇用しようとする企業からも相談を受付けています。最近では、通話機能のないスマートフォンしか持たない外国人の方にも利用できるよう、LINESNSによる相談も受け付けるようになりました。日野さんは、相談事業について、連携先の確保、また外国人住民の方への相談窓口の周知など課題は少なくないと言います。山形県内の多文化共生や国際交流推進に向けて、AIRYのあるべき姿や果たすべき役割について真剣に思いを巡らせていらっしゃる様子がとても印象的でした。県内の在住外国人との共生の推進、そして県内国際交流協会の中核的組織としての更なる機能強化が期待されます。

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