(公財)出羽庄内国際交流財団(山形県鶴岡市)(多文化共生 / 日本語教育・居場所づくり)

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

(公財)出羽庄内国際交流財団(山形県鶴岡市 2021年5月20日)@ZOOMオンライン

国際都市鶴岡の市民発の国際交流を後押しし、多様化の進む外国人との共生をサポート

事務局次長の佐藤幸さんにお話を伺いました。鶴岡では民間の国際交流が大変盛んで、ペルーの日本人学校で勤務された方が帰国後関係資料を鶴岡市に持ち帰り、国際交流活動を開始。賛同した若者を中心に草の根の交流が発展し、留学生のホームステイ受け入等も行われてきました。そうした活動の受け皿となる拠点として1993年行政が財団を設立した形です。

クッキング

食文化を学ぶ「せかいの台所」料理教室

ワールドバザール

感染対策をして開催した国際交流フェスティバル
「ワールドバザール」

財団では国際交流、国際理解、多文化共生の事業を行っています。外国出身者を講師とし、活躍を促す講座もたくさんあります。元は日本人配偶者が多かった地域ですが、現在はベトナムからの技能実習生が増加しています。鶴岡市にある山形大学農学部に通う留学生もいます。国際交流の盛んな鶴岡市、ボランティアも大勢参加しているので、コーディネートも財団の重要な役割です。

オンラインツアー
大好評オンラインツアー!(インド・ムンバイ編)

設立後10年ほどはイベント開催が中心でしたが、ニーズの増加や活動の浸透を背景に、近年は相談業務、翻訳通訳業務に重点が置かれているそうです。市は多文化共生事業を財団に委託しており、多言語相談は財団が担っています。コロナ禍でも個別の相談は対面で行うことができます。一方で、海外への派遣や受け入れ事業が出来ないため、人的交流のある韓国・釜山やインド・ムンバイ、昔から継続的に交流を行っているアメリカ・コロラド州などのオンラインツアーを行っています。観光名所より、一般家庭の暮らしの様子、家の中や冷蔵庫の様子などの人気が高いそうです。今後もしばらくはオンラインツアーを拡充していきたいとのこと。また、外国人が以前より多様化しているので、少数の人たちが孤立しないよう財団との繋がりを持っていただくことを強化したいとのことでした。

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