認定NPO法人地球市民の会(佐賀県佐賀市)(国際協力 / 国際交流 / 多文化共生)

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

◆認定NPO法人地球市民の会 (佐賀県佐賀市20211月29) 

日本からアジアへ。アジアから日本へ―国際協力と多文化共生は活動の両輪



※教育のためのミャンマー奨学金事業



 佐賀県佐賀市で活動する(特活)地球市民の会。アジア諸国との国際協力や九州地域での、国際交流、多文化共生を推進します。
 本日は事務局の山路健造氏を中心に岩永清邦事務局長も交えてお話を伺いました。

 同団体は1983年に古賀武夫氏(故人)が設立。当初は韓国との国際交流が中心でした。国際協力へと舵を切ったきっかけは九州で出会ったあるタイ人のソーシャル・ワーカーのご発言。「日本人はバナナか」。同じ黄色人種だけど、欧米ばかりを見ていて中身は白い、との揶揄でした。この発言に衝撃をうけた古賀氏は実際にタイを訪問しました。そして、タイでは人々が笑顔なことを知り、また衝撃が。「豊かさとはなにか?」について考えるきっかけとなったそうです。その後、タイで学校建設などに携わるとともにスリランカやミャンマーへの支援も行っています(奨学金、シャン州南部とチン州での農業、教育、村落開発事業など)。現在、タイ現地の支援は卒業し、後者の国々との交流や支援が中心です。

 2009年からは地元の佐賀県でも活動する(特活)地球市民の会。中山間地域の元気再生事業として地域の伝統の継承や世代間の交流などの推進にも努力します。また「地域の子どもは地域で育てる」を合言葉に子どもの居場所づくり事業も。こちらは2017年度から。他にも SDGs の推進を活動の柱とする中小企業向けのコンサル支援、企業の CSR の促進なども行っています。ミャンマー、タイ、スリランカの方々を主な対象とする災害ネットワークの形成など、もちろん国際的な側面も忘れていません。特にタイの方々への関わり方は後述するサワディー佐賀の活動にも繋がります。

 
 国際交流に始まり国際協力にも。さらには SDGs や多文化共生を始めとする国内分野の推進も視野に。「幅広い活動ですね・・・」とお話を振ると、山路さんからは「多文化共生と国際協力の推進は両輪。世界中に幸せを届ける地球市民の会として『どちらがどちら』ということはないですよ」とのお返事が。これからも両者をむすびつける活動を展開していく(特活)地球市民の会。ますますその活動から目を離すことができません!

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