国際交流NGO Vivaおかざき‼ (愛知県岡崎市)(多文化共生 / こども支援/ 外国人コミュニティ支援)

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

◆国際交流NGO Vivaおかざき‼ (愛知県岡崎市2020年8月31日) Zoomオンライン

国籍や文化の壁を越えて誰もが「住んでよかったViva(=バンザイ)おかざき」と思える地域社会を目指して

子どもの日本語教室の様子


 「Vivaおかざき」は岡崎市を中心に活動しているNPOで、2010年に岡崎市の国際交流ボランティアで出会った日本人とアルゼンチン人の3人で立ち上げました。今回、代表理事の長尾晴香さんにお話を伺いました。

 外国人が愛知県内4位の同市、自動車関係の工場で働く中南米出身者やアジアからの技能実習生だけでなく、日本で生まれ育った外国ルーツの子どもたちなど多様な外国人が暮らしています。彼らが活躍するための支援や日本人と顔の見える関係づくりの必要性も感じ、活動をはじめました。

 当初はセミナーや交流イベント中心に行い、2015年からは日本語教育事業も開始し、子どもや成人向けの教室も開催してきました。外国人も設立メンバーである同会にとって外国人は「支援される存在」ではなく、「共に地域に暮らす仲間」です。その考えのもと、地域で外国人と日本人を繋ぐ人材の育成として、災害時に支援者になる外国人住民のための日本語教室や、地域を巻き込んだ「宿泊避難所訓練」などにも精力的に取り組んできました。

 
 今後は地域の中でのつながり作りに加え、派遣社員など不安定な就労形態となりがちな外国人のキャリア形成の後押しや、子どもたちのサポートを強化したいと考えています。キャリア支援の事業では、企業も巻き込んだ形で展開することを考え、2018年に株式会社link design labを設立しました。地域とキャリアの両方から、外国人住民が日本で活躍できる社会づくりを行っていきたいと考えています。

 共生のために重要なのは「接点を増やすこと」、そして「双方にメリットをもたらすこと」と長尾さん。思索的で穏やかな印象ですが、その秘めたパワーには圧倒されました。

 誰もが生き生きと暮らせる豊かな地域づくりを目指して、走り続けるVivaおかざき!!を、皆さんも是非応援してください。

Viva おかざき!!のウェブサイトはこちら 

株式会社ling design labのウェブサイトはこちら


宿泊避難所訓練の様子

宿泊避難所訓練の様子