西尾市・多文化共生サポートAdagio(愛知県西尾市)(多文化共生 / 災害支援)

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

◆西尾市・多文化共生サポートAdagio(愛知県西尾市/2020年1月24日)

親しみやすいイラストで説明されたリーフレット

親しみやすいイラストで説明されたリーフレット

 それぞれの強みを生かした連携 自治体と市民団体のパートナーシップ

愛知県西尾市に西尾市地域つながり課の大竹祐佳子さん、長谷川玲奈さん、多文化共生サポートAdagio(アダジオ)の髙木祐子さんを訪ねました。

総人口17万人の西尾市は、日系ブラジル人を中心に外国人住民が人口の約6%を占めます。地域 のボランティアによる日本語教室は開催されていたものの、日本語支援以外を積極的に行う団体がなく、西尾市の勧めも受け、 髙木さんがAdagioを設立されたことが両者の連携の始まりです。

特にニーズの高かった災害時の支援については、市の委託を受 けAdagioが情報発信を行っています。その成果の一つが「乳幼児のいるパパ・ママのための防災リーフレット」。やさしい日本語を含め8言語で作成・配布しています。

また、外国人住民にとって本当に必要なことは何かを立場を越えて議論しあえる両者の関係性が非常に印象的でした。そして、それぞれの強み(例えばAdagioは市民団体としてのフットワークの軽さや地域を越えたネットワークなど)を生かし、相互に補完しあいながら事業を実施しています。全国でこのような連携が生まれることが望まれます。