日本語学習支援ボランティアべにばな会(山形県酒田市)(多文化共生/全般、日本語教育・居場所づくり)

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

◆日本語学習支援ボランティアべにばな会(山形県酒田市 2021年10月27日)@訪問

日本語サポーターは日本語を共に学び合う「共同学習者」

活動ダイジェスト104号でご紹介した山形県の酒田市国際交流サロンを訪問し、サロンを拠点に活動する「日本語学習支援ボランティアべにばな会」代表の斎藤さんにお話しを伺いました。

べにばな会は、ボランティアの方が「日本語サポーター」として登録し、マンツーマンで学習者と共に互いの文化や日本語を学ぶ「共同学習者」として、日本語学習支援を行っています。日本語サポーターには交通費が支給される以外は無償の活動であるため、学習者との交流や学びあいを通して楽しく続けられることが重要だと斎藤さんはおっしゃいます。時間的に余裕がある高齢の方が中心になって活動していますが、今年は日本語サポーターの登録会に主婦の方や若い方も参加するなど、年齢の幅も広がってきているようです。日本語サポーターを対象にした研修会をオンラインで実施するなど、コロナ禍でも様々な工夫で活動を継続しています。

主な学習者は以前から通う日本人の配偶者ですが、最近では日本語検定試験を受験したいといった日本語習得に熱心な技能実習生も参加するようになり、若者が増えました。酒田市の縫製業やイカ釣り漁船で働くベトナム人、インドネシア人の技能実習生が、会社に勧められたり口コミで知って訪れるそうです。このように多様になってきた学習者の文化や宗教に配慮して、今年はクリスマス会ではなく、来年の旧正月明けに交流会の開催を予定しています。

酒田市国際交流サロンのウェブサイトはこちら http://www.city.sakata.lg.jp/bunka/kokusaikouryu/saron/index.html