伊万里市国際交流協会(佐賀県伊万里市)(多文化共生/日本語教育、その他))

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

伊万里市国際交流協会(佐賀県伊万里市 2021924日)@Zoomオンライン 

友好都市との交流事業から、やさしい日本語の普及や日本語教室にも力を入れていく

伊万里市まちづくり課多文化共生マネジャーの章 潔(しょうけつ)さんに伊万里市国際交流協会の活動についてお話をうかがいました。

同協会は平成元年3月設立、再来年に35周年を迎えます。伊万里市が中国大連市と友好都市を締結した翌年、中国との国際交流を目的に市長を代表に任意団体として立ち上げられました。市役所内設置され、現在章潔さんが協会の事務を主に一人で担当しています。

伊万里市に在住する578人の外国人(20211月時点)の大部分の方が技能実習生です。コロナ後は減少しているとのことですが、2010年頃から造船業で働くインドネシア人が増加しているのが特徴です。その他、縫製業や老人ホーム等で働くベトナム人が急増しています。伊万里市の特徴は7割の方が技能実習生であることです。

 日本語教室
 第1回日本語教室(2021年7月)

今年度6月から翻訳機を導入してワンストップ支援センターも始まりました。章さんも外国人相談や市職員へのやさしい日本語の講師も担っています。外国人に手続き方法などを伝えるためにやさしい日本語を習得する必要があるため、今後さらに普及に力を入れていくとのことです。かつては大連との交流が活動の中心でしたが、章さんが自ら提案し在住外国人に目を向けた事業も始めるようになったとのこと。造船会社などで、技能実習生の仲介業者や行政機関とも連携して、バスの乗り方やゴミの出し方、伊万里市の行事等についてのセミナーを開催するようになりました。また、文化庁の地域日本語教育スタートアッププログラムの対象地域に採択され、日本語教室の設置に向けて取り組んでいます。(文化庁:『生活者としての外国人』のための日本語教室空白地域解消推進事業)

 中国語スピーチコンテスト
 中国語スピーチコンテスト(2021年10月)

大連市との交流事業からさらに多文化共生事業へと取り組みを拡大してきた伊万里市。今後の活動に注目したいと思います。

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