CONESPA CHIBA 千葉スペイン語お助け隊(千葉県習志野市)(多文化共生/保健・医療)

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

CONESPA CHIBA千葉スペイン語お助け隊 (千葉県習志野市/2021915日)@ZOOMオンライン 

スペイン語コミュニティの人々をサポートする通訳ボランティアグループ

メンバー

千葉県習志野市を中心に活動するスペイン語ボランティア通訳グループCONESPA CHIBAの代表大井田完二さんにお話をうかがいました。

大井田さんは鉱山会社で中南米の仕事に携わったことがきっかけでスペイン語学んだといいます。10年前に退職した後、1人でスペイン語通訳ボランティアの活動を始めました。その後、スペイン語を話せる場を求めて参加した千葉市国際交流協会のスペイン語通訳養成講座で出会った5人とともに、2016年にCONESPA CHIBAを立ち上げました。

団体の活動はスペイン語母語の外国人に通訳・翻訳サービスを提供すること。主に日系ペルー、ボリビア、コロンビア、アルゼンチン出身の、就労目的で来日した定住者個人から、病院、役所、入管への同行通訳や書類の翻訳の依頼を1回あたり1000円と交通費を支払っていただいて受けています。ボランティアの方々は、看護師の方が3人、3分の2は年金生活者の方、若い現役の方もいます。ボランティア通訳の登録者は現在1617名。事務所はなく大井田さんが1人で通訳者のコーディネートをしているとのことです。

千葉では、八千代市の工業団地に日系ペルー人、ブラジル人のコミュニティがあるほか、千葉市や成田市などにも数百人のスペイン語母語の方々が住んでいます。その方々が日曜になると、スペイン語でミサを行える牧師がいる教会に集まります。またスペイン語母語の方自身が牧師の資格を持っている場合もあるそうです。

コロナ禍の影響をお聞きしました。日系ペルー人の女性は多くがスーパーの弁当工場で働いており、コロナ禍で稼働日調整により勤務日数が減ってしまったという方への、貸付や補助金の申請サポートの依頼が続いていたそうです。また、濃厚接触者からの相談があり、保健所や会社につないだこともある。また入管等は混んでいてリスクが高く、同行が難しいこともありました。

依頼は県外から来ることもあるといい、大井田さんを中心に少人数の活動でありながら、スペイン語圏出身の方々にとってなくてはならない存在であることが伝わってきました。

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