NPO法人トゥマンハティふくおか (福岡県福岡市)(多文化共生/日本語教育、国際協力))

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

◆NPO法人トゥマンハティふくおか(福岡県福岡市 2021年12月7日) 

インドネシアへの国際協力を強みに日本で働くアジアの若者を支援

インドネシアの子どもの教育支援や福岡の国際化推進に取り組む同団体代表理事の弥栄睦子(みえちかこ)さんにお話をうかがいました。2002年、福岡に住むインドネシア人留学生らとともに、インドネシアの貧しい子どもたちに奨学金を送る活動を始め、2003年に任意団体を立ち上げました。2014年にNPO法人化。それまでの国際協力・国際交流活動に加え、国内の多文化共生にも取り組み始めました。近年は技能実習生への支援等、活動の幅が広がってきています。 

 ワークショップ
 202111月に開催した多文化共生ワークショップ。
 技能実習生たちも多数参加した

2019年度九州地域NGO活動助成金」を受けて実施した「職業性ストレス簡易調査票」の多言語による提供についてご紹介いただきました。言葉もよく通じない異国で働くことは大変なストレスです。技能実習生たちの気持ちを正確に把握するためも母語でのストレスチェックが必要だと考え、東南アジア7か国(インドネシア語、ミャンマー語、タイ語、カンボジア語等)に翻訳して公開しています。弥栄さんは産業カウンセラーの資格も持っており、今後は技能実習生のメンタルサポートもしていきたいそうです

また、20215月にはバリ島の送り出し機関で日本語を勉強する技能実習生候補者たちと(日本語能力スキルアップのため)オンライン交流会を開催されました。日本の生活事情や、日本で働くことの意義、日本語の習得方法についてアドバイスをしたそうです。コロナ禍で、オンラインで海外と繋がれる楽しさを実感しつつも、コロナが落ち着いたら現地の送り出し機関に行って現状を調査したいと考えておられるようです。

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