(特活)西東京市多文化共生センター/NIMIC(東京都西東京市(多文化共生 / 日本語教育・居場所づくり))

「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

(特活)西東京市多文化共生センター/NIMIC(東京都西東京市 2021年5月26日)@ZOOMオンライン

「ともに住み、ともに生きる」~市民の力を集め、多様性を尊重する西東京市へ~

代表理事の山辺真理子さんと副代表理事の田辺俊介さんにお話を伺いました。

NIMICは外国出身者を中心に据えているものの目指すところは多様性を尊重し、共に生きる地域づくりです。2020年会員から募集して決定したキャッチフレーズは「ともに住み、ともに生きる」。団体名を決定する際、中国出身者のメンバーから「中国人にとって多文化共生は当たり前。国際交流という文言が入らないと、外国人住民を含まない活動と受け取られてしまう」という意見を受けたため、当初の名称は「西東京市多文化共生・国際交流センター」でした。2008年に法人化し、その際に中国出身者の理解も得て現在の「西東京市多文化共生センター」に名称変更しました。

多文化共生講座

多文化共生講座~知られざるオランダ~
市内在住のヘンクさんの話を一般市民参加で楽しんだ(2021828日)

活動は、自主事業、市との共催事業、市の委託事業があり、それぞれの事業、活動に適した運営形態を取っています。市役所はもちろんのこと、近隣の大学と連携し、大学生や留学生を巻き込んだ活動を行う他、企業からも高い信頼を得ており、日本語スピーチコンテストには継続的な協賛を受けています。行政の多言語相談窓口である「多文化共生センター」もNIMICが受託し、英語、中国語、韓国語、スペイン語で対応する窓口には幅広い相談が寄せられます。

スピーチコンテスト

日本語スピーチコンテスト
~日本語を母語としない人が自分の思いを語る交流会
2019121日)

多様な事業展開を行う一方で、NIMICは実に最小限の活動費で運営され、市からの委託事業も然りだそうです。それでも活動を絶やさず継続しているのは、市民=CITIZENとして地域に貢献することの大切さからとのこと。実際、山辺さん、田辺さんお二人からも非常に高い使命感を感じました。西東京市では、環境分野、子育ての分野でも市民活動が活発だそうです。NIMICも、それぞれの得意分野を活かしながら活動する熱心なボランティアに支えられており、最近スマホに対応にするウェブサイトができたのは、ITに詳しいボランティアの力だそうです。今後は、企業のSDGsへの機運と合わせて一層の連携強化を目指した取り組みを検討されているとのこと。高い市民意識を基盤とした西東京の「ともに住み、ともに生きる」地域づくりの更なる進化が期待されます。

うどんづくり

地元に古くから伝わるうどん作りを、JAメンバーの協力で実施
2020119日)

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