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「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

ひまわり21、ワールド・キッズ・ネットワーク(広島県呉市/2019年1月12日)  

          
              浴衣会 全員で笑顔いっぱいの記念撮影

  日本語教室は、仲間づくり、まちづくり

呉市で日本語や教科学習支援を行う「ひまわり21」と「ワールド・キッズ・ネットワーク」代表の伊藤美智代さんをお訪ねしました。

活動のきっかけは1990年初頭から外国人が増える中、地域や学校で問題も起き始め危機感を持ったことです。やがて呉でも国の日本語教室支援事業が立ち上がったのを機にボランティアとして参加しました。呉市役所の手厚いサポートで軌道に乗り3年が過ぎた後、市から打診を受け伊藤さんが教室 運営を引き継ぎます。当然、戸惑いや不安もありましたが「活動を継続させる必要がある」と考えて今日に至ります。

市とは引き続き連携し、教室は市内の公共施設を無償で利用、運営謝金を受ける他、連絡窓口としての事務局が文化振興課にあります。地元企業とも良好な関係で、市役所、企業との三者で率直に意見交換できる環境が、外国人住民支援のためのゆるやかな連携としても機能している様子が伺えます。 教室は、地域日本語教室、放課後クラブ、こども日本語教室。

心がけているのは、学習者も自主的主体的に参加できること。参加するグループも学習者の希望を聞きつつ柔軟に対応し、自由に意見を言える風通しのよい教室になっています。地域には日本語指導の有資格者はほとんど いないため、協力し合いながら指導にあたります。そのため支援者側もできるだけ複数体制のグループ学習です。顔の見える関係ができることで学 習者の個別の相談にも乗ります。小中高校生にはアイデンティティ形成支援や、高等教育を受け安定した仕事を持つ重要性も伝え、励ましなが ら個々の進路のサポートも行っています。教室では連絡手段や課題の提出のためSNSも有効活用しています。

伊藤さんは、日本語教室は「仲間づくり、まちづくり」でもあると仰います。外国人だけでなく、ボランティアが生き生きと活動できる居場所でもあり ます。外国人と地域の人の繋がりを生む場でもあります。教室や外国人への理解者や支援者を増やすため、積極的に活動をSNSで発信し、公共の展示スペースを活用し学習者の作文など生の声を紹介します。手間はかかるもののニュースレターも頑張って発行しています。

開かれた教室 運営を行いながら、色々な団体や人々とつながることも意識しています。そのような取り組みから発展した行事の一つが「浴衣会」です。当初は普 段活動している仲間のボランティアで浴衣の調達から着付けまで行い大変な思いをしていたそうですが、地域の方やの舞踊教室と繋がることで、浴 衣の提供、着付けもお手伝いしてもらえるようになり、当日のイベントにも一緒に参加し共に楽しむ場となっています。

西日本豪雨では呉も甚大な被害を受けましたが、SNS等を活用しいち早く学習者の安否確認、ニーズ把握ができたそうです。また、学習者たち は被災した地域の瓦礫撤去等など復興にも貢献してきました。呉に住み、日本語教室を通じて地域と繋がり、地域に暮らす一市民として、お世話になっている自分たちも貢献したいと思い、それを伝え行動できるのも、日ごろの 教室での双方向の取り組みや、地域との繋がりを深める工夫が生きていると感じます。

今後、各地で更に外国人が増えことが予想されます。「日本語教室」を軸 に外国人住民の学習の場であると共に、地域づくりをすすめる呉の取り組みか ら学ぶことがたくさんあるのではないでしょうか。

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