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「地域に飛び出す市民国際プラザ」 団体活動インタビュー

NPO法人トルシーダ(愛知県豊田市/2018年12月6日)

          
              保見団地では住民の55%が外国人住民です。

  子どもたちに本当に必要なこととは 「日本語教室」の枠を超えて

トルシーダは、愛知県豊田市で外国にルーツのある子どもたちの日本語教育支援を行うNPO法人です。
しかし、「日本語教育」は、 トルシーダが行っていることの一面にすぎません。トルシーダの活動は、日本語教育の枠を超えた、まさしく「社会・地域の支援」。 子どもたちが本当に必要なことは何かという視点で人と人とをつなぐ、そんな活動について、代表の伊東さんにお話をお伺いしました。

学校に通っていない外国籍家庭の子どもたちを対象に日本語教室を始めたのが1998年。日本語 が十分に話せず学校に行けなくなった子どもたちが非行に走る現実を知り、伊東さんがボランティアで 始めた教室でした。その後2003年にNPO法人格を取得。現在は、不就学の子どもたちへの日本 語支援を中心に、プレスクール、放課後学習支援、キャリア教育など、子どもたちの成長に合わせた 支援を行っています。

そんなトルシーダのキーワードは「居場所づくり」。日本語を学ぶことはもちろん大 切にしながら、日本語の学習を通して居場所をみつけることができるよう、社会とつながることができるよう、子どもたちと社会をつなぐ、子どもたちと学校をつなぐ役割をトルシーダは担っています。 その証拠に、日本語教育の専門家ではない、様々なバックグラウンドの方々がボランティアとして活動していらっしゃいます。日本語教育 は一面に過ぎず、求められているのは子どもたちひとりひとりに向き合うこと。さらに、トルシーダの活動は、子どもたちへの支援に留まらず、 子どもたちの両親と学校をつなぐ、両者間のコミュニケーションを図る手助けをする、精神的なサポートを行う、といったことにも広がっていま す。

今回、就学前の6歳を対象としたプレスクールを見学させていただきました。プレスクールの授業を行っている間、お母さん達も日本語 を学べるような仕組みを、大人の日本語支援を行っている他の団体と連携してつくっていらっしゃいます。

また、母国語教育も大切にしているのがトルシーダの特徴です。その証拠に、プレスクールでも、最初の導入部分はなんと4か国語対応。日本語、ポルトガル語、スペイン 語、英語が入り混じる、とても多言語なプレスクールです。そこには、外国にルーツがあることは決してハンディキャップではなく、大いなる可 能性の源だ、という伊東さんの強い想いが反映されているようでした。伊東さんのような市民団体が先行してこの問題に取り組み、それを 市役所がサポートするという形でスタートした豊田市での子どもたちの支援。

最近では、豊田市との協力も進み、業務委託の形で一部 の事業を実施しているとのこと。トルシーダのような子どもたちの、そしてひいては大人たちの尊厳を守るような取組みが、行政と連携を しながら、広まっていくことを願ってやみません。

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